数年前の欧州選手権のブログ記事では、四段での物見について研究しました。私は誰一人として正しく演武できていたとは思えませんでした。まず杖の取り方です。教本ではつま先を開きながら半歩退くとありますが、チェックした動画では私とアダム以外はやってなかった。バリエーションは大きく分けて3通りです。緑のXは杖を取った時の頭の位置です。想像で描いたので完璧ではありませんが、だいたいこんな感じだと思います。
おそらく④が理想的な形になるのではないでしょうか?教本には図解がないので、これも私の想像です。
しかし、たとえ左足の置く場所が正しくても、次の右足の位置やタイミング、杖の軌道や両手の使い方で失敗します。私の場合はというと、特に振りかぶる時に正面から見て腰がくの字に曲がる問題がありました。これについてずっと考えていましたが、最近の一人稽古でやっと分かりました。元々①のように間違った方法でやっていたのを、④に変えようとしたにも関わらず、頭の位置を頑固に動かさなかったため、⑤のように重心が右足の上に残ってしまい、結果的に下手したら木剣で肩を叩かれることもあるくらい危なかった。このことから、④のようにしっかりと頭の位置を両足の間にキープすることで、正面から見るとほとんど動いていないように見えるけど、上から見ると間合いが実は少し変わり、ギリギリで切られないようにする体捌きが可能になるみたいな、そんなことがあるのではないだろうか。おそらく頭一つ分くらい後ろに引いているんじゃないのかな?どうなんだろうか?
居合ではよく「本当にそれで切れるのか?」と言われましたが、杖での稽古でも「本当にそれで切られないのか?」と考えながら体捌きについてもう少し、足の位置だけじゃなくて、他の部分でどうなっているのか勉強したいと思います。
コメントを残す