注意:これは個人的な勉強のまとめノートで、聞き間違いや勘違いが多々あります。(Warning: These are my personal study notes so please don’t take it seriously. Most of them are probably wrong. I gave up translating half way too.)
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刃波について Hanami
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今回詳しく教えて頂いた刃波は、以前にも総切りの一文字で教わったことがあったが、これは袈裟でも同様であるという話であった。刃筋と刃波の使い分けである。それが一番良く切れる。私はこの説明を受けながら、引落打と非常に似ていると感じたのであった。
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I’ve actually been taught about Hanami years ago when he was explaining how to cut Sogiri’s horizontal cut and how otherwise the Kissaki will go up during the cut and stop mid way. What I discovered last week was basically it’s the same in Kesa cuts, and how to choose Hasuji and Hanami in various cuts. I found this very curious especially when I was watching the angles and how similar it was to Hikiotoshi strike.
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左貫での本手打 Honteuchi in Sakan
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最近キマらなくなった原因は大いに構えにある。それは以前のブログ記事で調べたように左手が体から離れすぎていたり、また今回の調査では右手の位置が耳から離れすぎているのも原因になりえることが判明した。右手の位置が離れると、太刀に当たる杖の進入角度も大きくなる。ある角度を超えると滑らずに当たってしまうようである。構えを大きく取ろうとすると、左手は体から離れ、右手は肩よりも少し右にズレてしまう。自分の中で「前から見ても横から見ても45度」というのを、どこかで勘違いして意識してしまったのかもしれない。昨年は後の先を考え、構えを素早くとることを重視して稽古していたが、早くても構えが完璧でなければ意味がない。
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My Honte strike in Sakan is in a slump for sometimes but the reason was the Kamae as you might have read in my previous blog post. I figured it out by watching my video repeatedly over and over again, and the problem was where my left hand positioned.
I also found another reason last week and it was where my right hand positioned. The angle of Jo coming down to hit Tachi is made when you take the Kamae. And closer to your ear is sharper the angle it becomes. It seems to me that there is a point when Jo stops sliding but start hitting if I positioned my right hand toward my elbow in Kamae. The main reason why this kept happening to me was that I wanted to take this Kamae large and quickly, and my hand positions become incorrect. Making Kamae quickly, emphasising Go no Sen in Jodo was one of my main focus points last year, but it doesn’t mean anything if the Kamae were wrong. Even 5cm will make huge differences in the results.
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ちなみに、左貫と乱留には「杖八相の構え」とは書いていない。「杖八相の構え」が登場するのは正眼と乱合であり、打太刀の水月を打つときのみである。つまり太刀を打ち落とす時は肩の上、水月を打つ時は耳上であり、そこに違いが明確にあるということだ。なんとなく似ている八相の構えだと思って、なんとなく打っていてはいけない。しかし、なぜだ?次の道場稽古でそれぞれ打ち比べてみてみる必要がありそうだ。特に水月を打つ時に横殴りになりやすい人は、絶対に杖八相の構えを取っていないが、横殴りではなぜダメなのか?相手が女性の場合は胸があるので横からの方が安全だとは思うけれど、相手が男の場合ならば上から体重を乗せた打ち込みの方がズシンと打てるからだろうか?実際にほとんど力を入れなくても、逆にそっちの方が痛いという感想をしばしば頂く。
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Actually, there isn’t Jo-Hasso in Sakan nor Midaredome. Jo-Hasso only appears in Seigan and Ranai when we strike Uchidachi’s Suigetsu. Therefore, the right hand is positioned above shoulder to strike Tachi and, above ear to strike Suigetsu. There are clear differences between these techniques and we must not get mixed up. But why? I must experiment these strikes and see if it makes any differences when I’m at dojo next time. Especially people who have a habit of hitting Suigetsu side way are not taking Kamae correctly, but why side way isn’t good? I think it’s safer if the Uchidachi was female to strike from side but is it because your strike become heavier if you hit from above with your body weight? I haven’t experienced my own strike but, often relaxed and hit from above seems effective?
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実験結果 Result
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太刀を打ち落とす際での肩上と耳上での違いは、耳上の方が滑りずらかったような印象はある。肩上と腕と肘の間くらいだと、場合によってはそんなに変化はなかったが、一番大事なのは支点となる左手を下げないことだった。逆に、水月を打つ際での違いは結構あるような感じがした。これは切り下ろしのようなイメージがある。
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Strike Tachi down: Above ear position wasn’t sliding as nice as above shoulder position. I didn’t find major differences between “above shoulder” and “above arm (between shoulder and elbow)” but, the most important thing in this strike is that your left hand must not drop.
Strike Suigetsu: This, I found quite different. This is my personal opinion but, it’s more painful if you strike like Kirioroshi cut.
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コツ Tip
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逆手打で「拳を切先にぶつけるような気持ちで」というのを以前教わりましたが、引落打でも同じ助言を頂きました。手を当てにいくと言われるのは、つまり手を「出来るだけ最後まで滑らせないようにする」ということに繋がるのであろう。理想的な杖と太刀が接触する瞬間を分解して見せてもらったことがあったが、納得ができる。しかし、特に新しい助言ではない。初心者の頃から手幅が狭すぎると何回も言われてきた。
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I’ve been given an advice for Gyakute that “try hitting your rear hand to Kissaki” when I visited in Japan. And I’ve been given the same advice for Hikiotoshi too. I believe it means “not to slide your hand too much before Jo meet Tachi” which I’m sure many people have been told by teachers. It’s nothing new but we still can’t fix it, right? Many already finished sliding when hit Tachi or, slide too much and ended up less than ¼ of Jo.
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この時に滑らせるのは小指だと教わった。居合でも同様に柄を握る手の締め方は左小指他二本、右小指とたなごころというような感じであった。小指を使うと腕の裏が伸びる。こうすると前傾しないで打つことができるようになるのであろう。さらに人差し指側で滑ると、腕が曲がりやすく肩も上がり、さらに滑るタイミングも早くなりやすく、滑り過ぎることも多い。こうなるとコントロールが出来なくなる。
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Sliding with little finger is the key. There was also a talk about how to hold Tsuka at Iaido too. Study how muscles and bones work together and make sure to drop shoulders etc… Personally I found that I’d lose control of technique, lean forward, shoulders come up and slide my hand too early in both Gyakute and Hikiotoshi if I use index finger. Very fascinating. You could fix everything by simply slide with little finger.
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肩の力を抜く Shoulders down
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剣道を未経験の私は素振りを沢山したことがない。居合で素振りを今回しましたが、苦手です。先生方からは動きが固くて、リラックスしなさいということを以前からもアドバイスを頂いていました。それでも、そう簡単に克服出来てはいませんでした。今回改めて気付かされたのは肘の使い方です。「肘を柔らかく使いなさい」というのは、思い出せば杖道でも以前アドバイスを頂いたことがあります。でも意味が分かっていたか?となると、そうでもないでしょう。その後に何度も言われた肩や肩甲骨のお話ですが、杖道で研究中の『姿勢』と繋がります。良い姿勢というより、悪い姿勢の方が簡単に説明できます。猫背で、肩が上がっていて、柄頭や杖尾が下や前に出過ぎていて、前のめりのような感じです。
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I’ve never done Kendo, and Suburi isn’t my favorite exercise. Many Sensei told me to relax but it’s not very easy to do. One of the most fascinating points last week was about how to use elbows. I can remember being told the same advice in Jodo training. Although I wasn’t fully understood what it meant at the time. I’m currently studying postures in Jodo, and I believe these elbows and shoulders are the keys. It’s easier to explain bad posture: shoulders up, leaning forward, curved spine and hands too low or far from the Hakama knots.
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鏡の前で正しい姿勢を作るのは、ちょっと頑張れば誰にでもできる。しかし、打ち終わりや切り終わった時に毎回この姿勢を作れるか?というのが一番大事だ。
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Everyone can correct postures in front of mirror. However, there is no point if you couldn’t make this posture every time you cut and strike. I often hear these advice;
「強く握らないこと」 don’t grip hard
「リラックスしなさい」relax
「肘を柔らかく使いなさい」use elbow softly
「肩を上げない」don’t rise shoulders
「肩甲骨を寄せて」tighten shoulder blades
「首筋を伸ばして」extend your neck
「膕を伸ばして」extend behind knees
「左手は拳一つほど前」left hand 1 fist away
なんてことを(少なくとも私は)よく言われると思います。これは結局、刀や杖を振りかぶる時に手を意識して使うとなぜか一緒に肩も上がって力んでしまい、ついでに手で握ってしまって動きが遅くなってしまう。逆に肘を意識して見ると肩が上がらず、手の内も柔らかく、意外と早く振りかぶることが出来る。合気道の動画を見ていると、合気上げと少し似ているなと思いました。
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Basically I’m doing opposite here. Grip hard, tighten elbow, rise shoulders etc… and what happens? Very slow Furikaburi and weak cut/strike. The finish postures are also very weak. The fact that if you use elbow to Furikaburi, shoulder doesn’t move and you can keep Tenouchi soft and, Furikaburi become very fast. I found this very similar to Aikido’s technique.
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姿勢 Posture
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構えと打ち終わった(切り終わった)姿勢が正しくなければ、おそらく技は失敗している。以上のことから考えられるのは、つまり小指と肘を意識して稽古を続ければ姿勢が正しくなり、正しい技に繋がることだ。武道を始めた初日から言われていたことである。知っているのと理解しているのは違う。
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If Kamae and the end of cut/strike postures were incorrect, most likely the technique didn’t work. None of the above are new. I’ve been given these advice from day 1. However, knowing and understanding are different.
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太刀を打ち落とす
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左貫では右手の位置が肩上であった。太刀を打ち落とすにはこの角度が良いのだろう。実際に杖を自然に振り下ろしても気持ちよく滑る。そうならば引落打で打ち落とす時も、やはり肩上を通った方が良いのではないだろうか?構えから肩上を通り、太刀の切先から杖が当たるように線を結べば、自ずと通るべき杖筋は見えてくるのではないか?それぞれの体格や打太刀との間合いを計算すれば、理想的な打ち方がイメージしやすくなるのではないだろうか。
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打太刀に対して
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打太刀に杖の長さを見せないこと。線ではなく点で攻めること。死角から攻めること。これらは非常に大事だと教わった。実際に稽古をしていても、速いのはそんなに怖くないけど、見えないのが怖い。ゆっくりでも大きく杖を回してくると間合いが分からなくなって、とても難しい。杖筋を通すことや、杖を大きく回して死角から攻めることなどを考慮すると、やはり身幅で振ることや肘の位置が非常に気になってくる。肘が外に出てくるということは、体を捻るタイミングが早い、つまり手が余計に滑ってしまっていて円が小さく、そして杖筋が狂っているということになる。私はなんとなく背泳ぎでの腕の動きに似ていると思う。杖の動きを邪魔しない肩関節の使い方というのは、水泳でも勉強できる気がする。来年の春の杖合宿は稽古の後にクロールじゃなくて背泳ぎにしよう。
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側転
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大きく回すということに関して、私は側転が苦手なのだけれど、それは私が間違ったアプローチをしていたからだと、体操教室で子供達の練習を見て思い知った。側転というのは横向きでスタートするのではなく、どちらかというと逆立ちをするような感じなのだ。つまり手を置く位置が結構近い。こうすることで足がしっかりと上がるのだが、引落打でも同じように前手をどんどん前に進ませて脇を開けてしまうと杖先が上がってこない。下手くそな側転のようになる。自分が杖になったつもりで、側転をやってみるとどうやって足に力が伝わっていくか感じられるかもしれない。
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足の位置
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真半身で後ろ足が一直線上になってしまう癖は、きっと皆んなにもよくある。居合でも袈裟斬りだとか、受け流しだとか、切り終わった時にバランスが悪い時があるだろう。私はある。特に受け流しと物見は似ている。やや半身で突いてから真半身で引落打の構えをとるときも、なかなか後ろ足が正しい所に置けない。これは攻めの感覚の問題だと気付かされた。逃げながら切ってはいけないと言われた。きっとここにヒントがあるのだろう。
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骨盤
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鏡を見ながら打ち込んだり、切り下ろしすると分かる。先生方との違いは骨盤の位置や傾斜角度だ。膕を伸ばそうとしても何故か曲がったように見えてしまう場合も、おそらく骨盤の位置がおかしい。極端に言えば前に出過ぎていることが多い。これは踏み込んで斬り下ろす場合などで、突っ込み過ぎなのかもしれない。引き切りというのも、もう少し強くイメージして稽古するべきなのだろう。とにかく、毎回正しい姿勢で技を使えるようにしなければ、理想の技を再現するのは不可能だ。ヒントはきっとすぐ側にあると思うんだけどな。
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