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Posts Tagged ‘居合道’

チャンバラ

杖道では、仕杖の自分がどうやって、自分が好きなように打ち込むかばかり考えていては技は身に付かないと思う。たまに打太刀が先生や高段者だと、切れそうだったら切ってきますけどね。しかし、下手に初心者にそんなことするより、まずは形を覚えてもらう方が最初だというのは、チャンバラごっこになってしまうので、その通りだと思います。
 
You will never learn the techniques if you were keep hitting Uchidachi as you like in Jodo. Obviously it’s important for beginners to learn the shapes of Kata first but, you should remember that Uchidachi has a sharp sword and going to cut you if there were chances.
 
同じ三段同士だと上手くいくのに、先生が打太刀になると途端に出来なくなる。例えば繰り付けなんかだと、ちゃんとやらないと首や腰、脚もバンバン切られる。そうしてやっと「あれ?なんで?」と疑問を持って工夫しだすのだ。
 
Sometimes you notice that your techniques works fine with your friends but doesn’t work if Sensei was your Uchidachi. Kuritsuke for example, you ended up being cut on your neck, hip and legs. Then you start thinking why and hopefully try improving your skills.
 
Although, this is quite difficult if Uchidachi wasn’t high-grade because it will be just playing around and you never understand anything. So I won’t recommend anyone to just start cutting everyone at their own pleasure.
 
But you can always think about “can Uchidachi cut now?” while training. And I believe this help understanding if the techniques work or not.
 
だがしかし、それだけではない。居合道と同じように、打つ前に、本当に自分は打てるのか考えるべきだ。打太刀がどうやって切ってくるのか、反撃してくるのかを真剣に考える必要がある。武道の考え方には「先の先」だったり色々あるけど、基本的に居合道も杖道も「後の先」だと私は聞いた。全部そうなのか?
 

 
Just like Iaido. You must think if you are ready to strike before you strike. There are many questions how Uchidachi will cut you or counter attacks. What if the technique didn’t work? How do I make the technique work to stop that happening? There are Sen-no-Sen etc… theories in Budo but I heard both Iaido and Jodo are Go-no-Sen. Is it true?
 
例えば、私も昔そう思っていたので、彼の考え方は理解出来るんだが、エドは太刀落で、打太刀が正中線を取っているから、仕方が無いから自分はちょっと左に踏み出して打ち込むと思っていた。でも相手は真剣を使っているのだ。一瞬でも正中線取られたらそれは死を意味する。なんで打太刀はそこで止まっているんだ?って考えたことはあるか?切れるなら止まる必要ないだろう。杖は常に勝っていなければならない。
 
I was thinking exactly the same as Ed so I totally understand him but he thought Uchidachi has Seichusen in Tachiotoshi. Therefor Shi-Jo must step side and step in to strike. But Uchidachi has Shinken and if he ever have a sec to take the Seichusen, we are dead. Why Uchidachi is standing there if he had Seichusen? He won’t be standing there if he could cut you. That’s why Shi-Jo must keep winning Seichusen and have correct Maai so that Uchidachi cannot do anything they really want to do.
 
例えば、打太刀が正中線を取っていないのに一歩でも進めば、逆手打で太刀が吹っ飛ぶだろう。だからといって仕杖がジッとしていれば、打太刀はかかってこないと思って、引提のように鍔で杖を叩き上げて外し、頭を斬ってくると考えれば、ここから勝つには、隙を作らないまま、切れない場所に踏み込んで、一気に打ち込むのだと私は思う。だから、合わせから右足を左前に出してからの打ち込みの一瞬は引提のタイミングとは違うはずだ。引提が「後の先」なら、太刀落は「先の先」なのか?まあ、そもそも合わせが「十文字で勝っている様子を表現している」ということなら、どっちも「後の先」になるのかもしれないが、ややこしいなあ。
 
You could Gyakuteuchi and blow Tachi away if Uchidachi stepped in without taken Seichusen. But if you were just standing there too long, Uchidachi could smack Jo-saki with Tsuba like in Hissage to cut your head (Shoji sensei demonstrated this technique to cut me from Awase at BKA 2015 Summer Koryu Jodo seminar) or, give him a chance to win Seichusen perhaps.
 
Therefor, Shi-Jo must not show any Suki, step in where Uchidachi can’t reach and strike from where he can’t attack. This Shi-Jo’s movements must be so sudden or never work, right?
 
Is Tachiotoshi Sen-no-Sen? I’ve read Awase is actually showing the moment “winning with Ju-monji technique” which is Go-no-Sen so, maybe start with Go-no-Sen but the first strike is Sen-no-Sen? It’s quite confusing.
 
ところで、引提と太刀落を比べると、合わせが逆手で同じだけど、合わせる方法が違う。引提のアレで本当に打太刀は止まるのか?切ってこれないのか?切ってきたらどうするんだ?切られないようにするにはどうすれば良いんだ?打太刀は何を考えているんだ?以前は疑問も質問もゼロだったのに、今となっては全てが疑問だ。古流やったら解決するのだろうか。表の引提は確か小太刀だったよな?影だったら下から顔面突くような感じだったっけ。
 
By the way, Hissage and Tachiotoshi has Gyakute Awase but the way Jo and sword meet differently. I wasn’t sure if you can actually stop Uchidachi like that. Why Uchidachi stop? Why doesn’t cut me? and what do I need to do to stop him if he wanted to cut me? What’s Uchidachi thinking? I never really had any questions before visiting the dojo in Hokkaido. I guess I wasn’t thinking anything so I never had. I just did what I’ve been told. Aim here and hit there.
 
PS. Hissage Kage explains a little more. Watch Fukuoka style Koryu Jo from 1m55s.
 

 
石堂先生の「それで本当に切れるのか?」というのが頭をよぎる。仮想敵や打太刀に「隙があればどんどん切ってしまえ!」と言っているようだ。
 

 
Ishido sensei’s “do you really think you can cut like that?” sounds like telling Kasoteki and Uchidachi to cut you whenever they can.
 
制定居合の一本目前で、抜き付けを外されて、もし後ろに仰け反ったとしても、そこから本当に反撃出来ないのか?「切先で攻めて」とか言うこともあるけど、仮想敵は抜刀しながら手首を下から切ったりとかさ、出来ないのかな?神伝流の元になった重信流は、ここで立霞になるから、それはとても納得出来る。抜き付けてから一拍おいてノンビリ振りかぶってなんてやってる時間無い気がするし、タイミングって非常に大事だ。イーチ、ニーイなんてボケ〜っと前見ながらやってる場合ではない。
 
How about in Seitei Mae? People say to me to have Seme from Kissaki after Nukitsuke but can’t Kasoteki draw and cut my wrist or something even leaning back? I’ve seen Jushin Ryu which make sword to vertical position before Furikaburi which make sense to me. Whatever the reason there might be, I’m pretty sure I won’t have any breaks during Nukitsuke to Kirioroshi, and the timing must be so difficult. I’m sure doing everything very fast isn’t the only thing you have to do here but Ishido sensei’s Mae is pretty amazing.
 

 

 
自分のことばかり考えてないで、仮想敵や打太刀の事を常に考えて稽古しないと、意味がない気がする。どうすれば自分を切れるのだろうか?
 
I must stop thinking about how I draw a sword and strike Jo, and start think about my enemies more carefully or won’t develop my skills. How will I cut myself if I was my enemy?
 

 
将棋みたいだな。
 
It’s like playing Shogi.
 

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立ち上がり方を完全に変えました。全体的に、あんまり疲れない体の使い方のように感じます。以前よりは自然に動作が出来るようになったかな?動画は、下半身を意識して、立ち上がる動作だけに集中して撮影したので、なんだか上半身にキレが無いですが、それが理由です。結果として、鞘引きが随分と適当になってる。逆に言えば、鞘引きでキレが生まれるのかな。向かいに立っていたウィルさんは動きが流れるようで、スムーズで良かったと思うと言ってました。まあ、確かに角が取れてぎこちなさは減った気がする。
 
IMG_1152
 
居合道と杖道の夏講習会は、今回は特別な文化交流祭ということで、神伝流や直伝流だけではなく、新陰流や水鴎流などの講師も招待され、しかも全日本大会のトップ選手の方々も参加されるということで、ロンドンからとても近いのに何故こんなに安くスポーツ施設が借りれるの?と初めて来る人は思うでしょう、私は絶対に住むことがないであろうスティーブニッジは、ヨーロッパ中の武道家が集まってごった返すに違いない。
 
ちなみに私はロンドンから毎日通います。
 
もの凄い参加人数になる今年の古流居合演武大会では、総当たり戦のグループをトップ2以内で通過すると、勝ち抜き戦へと進みます。
 
総当たり戦では古流3本、勝ち抜き戦では5本です。全日本大会の選手も参加するんでしょうか?参加すると全部勝っちゃうから、演武と審判やってくれるのかな?
 
ここ数年大会では失敗するし、稽古不足で自信はないし、勉強すればするほど、理合を考えれば考えるほど、なんだか難しく感じてきて、苦悩の毎日ですが、初伝ですら満足とは思えないし、まして中伝なんてね。勝ち負けなんかより、大会に参加することに意義があるので、ヘタクソでも好きな業を演武すれば良いとも思うけどさ。道場の稽古は後1回だし、どうしようか。
 

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予定では今頃引落打のプロになっているはずなんだが、そんなに甘くはない。毎回ここを改善してみようとか、ここを調整してみようと、やっているうちにズレていって脱線して、何故か「逆に下手になってきている」という現象になる。
 
それが今です。
 
ついでに報告ですが、今年スウェーデンで開催される第12回欧州選手権大会、杖道三段英国代表に選ばれました。英国杖道部のお金があんまり無いということで、ほぼ自腹で参加になるようですが、大会よりも講習会が目当てです。レベルの高い欧州杖道家と一緒に稽古が出来る、そして日本から豪華な講師陣が三名参加されます。このスペシャルな講習会に参加するためには講習会や強化稽古に積極的に参加して、全国大会を初めとする各大会で好成績を残し、ライバル達と競い合って代表チケットを手に入れなければならなりません。我々にとっては大変貴重な経験です。改めて、日本で杖道を稽古されている方はラッキーだと、思います。
 
三段個人はおそらく指定業が567。団体戦は兄弟子と参加になるので、先鋒はきっと私です。123かな?中堅が456で大将が789。引落打なんて団体戦の二本目水月のみ!他にやることが沢山ある気がしますね。とくに返突打。問題ありまくりです。緊張し過ぎて失敗して全英大会では負けました。
 
まあ、それは置いておいて、稽古の後に恒例の引落打動画をチェックしてみましょう。今年中に突破したい課題なので、がむしゃらです。
 
なんだかねえ、上手くいった気が全くしなかったですね。何十回とやった引落打の中から、一番太刀が動いたのを選んでスローにしてみました。
 
hiki-bad1-2

見て分かるように、ターンするタイミングが早過ぎて、腰のキレと杖の打ち込みがシンクロしていないので、これは腕力と勢いで叩いた感じになっているわけですね。太刀が動いたからといっても、成功したというわけではありません。私の腕力なら所詮この程度です。スロー再生するとすぐ失敗が分かるので便利ですが、ショックも大きいですね。とりあえず、太刀が下じゃなくて、後ろの方に動いていっただけでも良かったと思うことにします。
 
hiki-bad2

上の動画を見ていたらどうも気に入らなかったので、もう一つ探してきました。こちらはターンのタイミングとかはマシな気がしますが、太刀を見ると下に行っているようなので、「放り投げるように」という部分、つまり左手が下がってしまったというのが、原因であるのが理解出来ます。2つのスロー動画を見比べると、その下がり具合と太刀に与える方向への影響というのが見ることが出来ます。
 
まあ、失敗例として、記録に残しておこうと思います。少なくとも、なぜ失敗したかさえ理解出来れば、失敗は成功の元ということで、前進はしているはず…
 
前回では体が前に出て、それに加えて手を一拳分出そうと、手を下げないようにした結果、鍔に当たるということだったので、それを注意して、もう一つ、歩幅を気にして稽古しました。
 
それにしても、相変わらす棒立ちって感じがしますね。
 

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居合道を6年稽古して、やっと真面目に考えて、謎を解明しました。
 
審査や大会で頻繁に演武する制定居合形では、振りかぶりで切先を水平より下げてはいけません。水平がギリギリのラインで、それより上が好ましいというような感じです。古流のように水平に切っ先を戻して、振りかぶりで切先が下がるというのとは違い、制定では耳を突くように、若干切先は上を向いて振りかぶり始めるため、振りかぶった際の格好は絶対に切っ先が下がるはずが無い。というか、何故お前はいつも下がるんだ?
 
そんなこと言われてもね、自分ではやってるつもりなんだよ!水平より切先が下がってるわけ無いんだよ!しかし何度やっても「もっと上げて!」「まだ下がってる」と注意され続けた私です。何が私を勘違いさせていたのか?当たり前のことを見落としていたようです。図を見てみましょう。
 
日本刀には反りがある。これが私が思っている以上に反っている
柄を平行にした場合=切先はかなり下にある
Screen shots 2015-05-14 at 13.36.16
 
右手をちょっと上げた場合=これでも切先はかなり下にある
Screen shots 2015-05-14 at 13.36.33
 
刀身が水平の場合=これでもまだ切先は下にあるように見える
Screen shots 2015-05-14 at 13.36.48
 
切先が上にあると絶対皆が納得出来る場合=柄を握る両手は30度くらいになっている
Screen shots 2015-05-14 at 13.37.07
 
もし反りがキツい真剣を使っているのなら、もっと柄の角度が急になるのでしょうか。まあ、耳を突くように振りかぶったら、どんな刀でも自然にこういう形になるんでしょうけど、変な癖作っちゃって柄を平行にしちゃう私みたいな人は、気をつけましょう。
 

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流刀(改)

超高速流刀の場合、受け流しているところが制定居合の受け流しと、体裁きが似ているのかもしれないという点を考慮して、左足で踏み上げて鞘引きを使って自然に抜き始め、刀の向きは同じで良いのだから、そのまま上半身が敵に向く捻りで抜刀完了=手の内で切っ先が瞬間的に跳ね上がるとすれば、まあ、制定と同じようになるはず。頭を叩き切られないようにするには、頭が避ける前に刀を動かしては駄目だと思うので、0.1秒くらい時間差で担いだ方が良いのかな?担いだ瞬間には爪先を左に開き、ほぼ頭の位置や左の脚の角度を変えずに、右の股関節を畳むように斜めに胴を切り抜く。
 
これを2秒(笑)
 

比較用

比較用


 
無駄が多すぎ

無駄が多すぎ


 
カメラのアングルがちょっと違うから、見えない部分が多いけど、先生はもっとこう、柄がきちんと向いているのかな?最短距離で切っているようだけど、私は担いだ所から振り回して、遠回りしながら切っているようで、その結果切るのが遅いし、回っちゃうのだろうか。
 
石堂先生の動画では右足の爪先はあまり立てる必要がないように見れるので、あまり気にしなくても良いのかな?実際、立てている時間が無いというか、左足が踏み込んだ瞬間にはもう右足が着地しそうなので、これは右足じゃなくて右膝使ってる私の悪い癖なのかもしれないけど、来週は上半身を捻って体裁きで抜刀と受け流すことを特に注意してやってみようと思います。
 
実際に切り掛かってきたら、ダ−ダンーダン!と流刀に4秒かかったら死ぬんじゃないの?って思うんだけど、早過ぎたら駄目なんだろうとは、まあ、思いますが、この業で一番大事なのは左足で踏み上げてパンチするように、切り下ろしてくる刀を受け流す部分でしょう。重信流だと刃で受け止めるようですが。流刀っていうくらいだから、流すように、流れるように、ってことでしょうか?
 
瞬間的に沢山のことが幾重にもなって同時進行しているので、考えて動くと難しいと感じるのですが、開始1秒後の両足が踏み込まれた瞬間に、担いだまま止まっては駄目だろう。このタタンータンの空白の「ー」では、左足が開き、右股関節が畳まって、柄が敵を向かなくてはいけないはず。
 
上半身だけ捻って立ち上がるんだから、その捻りをバネみたいに戻せば、左足と右腰、右ひざと柄がしっかり0.1秒くらいでシンクロしてくれるのかもしれない。
 
あくまで仮説だけど。
 
まあ、一番気になったのは私の上半身が受ける時に敵に向いていないことだ。避けるのは出来てる気がする。でも、もし受けながら、流しながら、避けながら踏み上がっているのなら、この私の刀と肩の角度だったら、弱い気がする。
 
もう一つ問題なのは、両足を揃えるのに、重心が足の上だと、敵に近すぎて物打で切れない気がする。足と膝の角度、膝が爪先より前に出ているか?やっぱり見るべき箇所だと思います。姿勢が前傾しているかどうかとか、まだまだ研究する箇所が沢山残っています。
 

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居合道では初の三段個人に出場しました。3人いるグループ戦を1勝1敗で勝ち越したものの、トーナメント戦で昨年も優勝したパーカー選手に1−2で負け、あっさり敗退しました。指定業の三方切りで納刀を失敗した時点で負けを確信しましたが、1本旗があがったので、失敗しなければ勝てたかもしれません。ということもあってか、入賞出来ませんでしたが「健闘賞」のメダルを頂きました。無段からのライバルであるケビン選手は初三段個人で準優勝していました。

 © Yukiko Ayres 2014

初めてもらった健闘賞 © Yukiko Ayres 2014


だったら私も優勝出来ていたかもしれない!と思えそうですが、そうでもない。グループ戦で対戦した玄武館のヒッキー選手には0−3の完敗。団体戦で対戦したビールビー選手にも0−3で完敗。納刀でちょっと失敗したなと思えることや、顔面当てでちょっとバランスが崩れて、内心ヤバいと思ったこともありましたが、間違いなく完敗です。
 
ちなみに指定業は古流、制定3-5-7-12で、団体戦では制定1-5-8です。古流は予定通り流刀を抜きました。あんまりスカッと抜けた感じはしませんが。
 
ヒッキー選手は今年夏に4段昇段審査に挑む選手ですが、完敗です。何が悪かったのかなと、個人的に彼ら玄武館の居合を集中的に見せてもらいましたが、ビックリするほど上手とは私は思わなかった。丁寧に抜いている印象はあったけど、私が頭の中で描いていた『私自身の演武』と比べて完敗するほどのものだったか?と思うのです。
 
結局のところ、教本に書いてある『模範演武』と、私の頭の中にある『私の演武しているイメージ』と『実際に私がやっている演武』には誤差があるというわけだ。間違い探ししたら私に間違いがあったのだ。
 
杖道大会の後にアンディ先輩が講義を行っていました。教本をもっと勉強して『模範演武』をしっかり理解すること、鏡やビデオ等を使って『私の演武しているイメージ』と『実際に私がやっている演武』の誤差を可能な限り小さくすることである。
 
団体戦では、他道場で人数が足らなかった選手達を集めて、特別チーム編成をお昼休みに計画。正宗道場のジェニー三段と、正心館SW支部のモハメッド無段と組んで、正心館(マサシンカン)チームとして出場しました。グループ戦は無事突破できましたが、ヒッキーとビールビー選手率いる玄武館道場チームに、トーナメントで負けました。またかよ!
 
かなり落ち込み、かなり考えさせられる大会でした。稽古不足とはいえ、何回かは自分なりに良い感じに抜けたと思えたのですが、結果は惨敗。根本的に稽古内容を考え直そうと思います。
 
>正しい刀のコントロールを身につける
切先を水平より下げない
柄は臍前
刀は水平で止める
正しい刃筋
 
これらは基本中の基本です。ピーター先生は大会最後に、目→足→体→刀が正しい順番だと言っていました。正しい場所を見ていなければ足が正しい場所に置けない、足が正しい場所に無ければ体が正しく動かない、体が正しくなければ刀は正しく使えない。それなのに殆どの選手は刀を一番意識して演武をしている。
 
私も例外ではないと思います。何を切っているのか?理合を理解しなければスランプから抜け出せない。
 
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杖道大会は、祝日や学校の夏休みと重なって、参加選手が過去最低だったようですが、欧州選手権で英国代表に選ばれるには、全英大会で結果を残すのはとても大事なイベントです。参加選手が少なくても、彼らは間違いなく英国を代表するトップレベルの選手達です。

© Yukiko Ayres 2014

出番待ち © Yukiko Ayres 2014

ということを踏まえて話し始めますが、三段個人はなんと3名!少なすぎっ!!参加するだけで銅メダル確定です。ライバルのジョーやジル、アレックスが参加出来ず残念でしたが、参加しているオリバー先輩は、昨年一緒に欧州選手権に出場した英国代表選手です。昨年はギリギリ勝てましたが、毎回良い勝負が楽しめます。指定業は古流と制定6789です。私は一礼を演武しました。

© Yukiko Ayres 2014

神道夢想流杖術 表 一礼 © Yukiko Ayres 2014

3人しか居ないので、総当たり戦をしてからトップ2名で決勝戦です。総当たり戦では1−2でオリバー先輩に負けました。まあ、霞で太刀をギリギリで打ち払ってしまい、つっかかって明らかな失敗だったので、旗1つ取れただけでもラッキーでした。

© Yukiko Ayres 2014

制定杖道 九本目 雷打 © Yukiko Ayres 2014

決勝戦では逆転勝ち。雷打の2回目の突きでヒバラを擦り、こっそりズラしてバレないようにしたのが良かったのか、ギリギリ勝てました。パートナーが居なかったので、会場でSW支部のカルロス選手に急遽打太刀を頼みましたが、慣れてなかったのでちょっと難しかったです。
 
私の所属する正心館SE支部からは、杖も居合も参加者は私のみ。数年前から比べるとビックリするほど減りました。

© Yukiko Ayres 2014

団体戦 制定杖道 二本目 水月 打太刀 無段モハメッド選手 © Yukiko Ayres 2014

さて、反省するべき点は沢山ありますが、特に「大会だと焦って色々間違える」ということを一番反省したいです。喧嘩をするのは大事ですが、一つ一つの業をしっかりと消化していかないと、欧州選手権では負けます。下記の2点が酷い。
 
杖尾に手が届いていない場合がある
後ろ足が機能していない

© Yukiko Ayres 2014

写真は嘘をつかない!なんじゃこりゃ © Yukiko Ayres 2014

霞の体当たりと、太刀落としの繰り付けと突きが酷い。あまりにも酷い。演武している最中はそんなに悪かったとは思ってないんだけど、やっぱり大会とかになると勢い余ってスピード出てしまって、体が「次のこと」をしだすんだ。体当たりが終わる前に引き落としの構えやろうとしたりね。
 

© Yukiko Ayres 2014

たぶん1秒後に右手がスライドしたはず… 動画で要確認 © Yukiko Ayres 2014

全然駄目です。

© Yukiko Ayres 2014

健闘賞受賞 © Yukiko Ayres 2014

結果は3段個人優勝と健闘賞のメダル2つとトロフィー頂きました。前日の居合道大会よりは気分は良かったです。
 

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気をつけることなど
 
居合道
静かに/すばやく 手を掛ける違い
試合場の枠線をはみ出ない!(四方切り/総切り)
切っ先を水平より下げない
大強軽速
瞬きしない
俺が手本を見せてやるという気持ち
息を合わせる
焦らない
 
杖道
杖先の狙っている方向
真半身とやや半身
踵を付けること
 
欧州杖道選手権には、日本帰国と日付が重なってしまったので、なんとしてでも居合道英国代表に選ばれて、秋に欧州居合道大会でヘルシンキに行きたい!(旅行にも行きたい)昨年度は指定業1つやるの忘れて3回戦で失格だった気がするので、とにかくそれだけは避けようと思っています。
 
ちなみに、居合道三段から古流が指定業に一つ入っている気がしてならないので、一応流刀も稽古してるんですが、ここ1ヶ月どうも上手くいっていません。本番で迷いが出なければ良いんですが…
 

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制定居合3本目『受け流し』を初心者に教えることになった先日の稽古では、本当に参りました。初心に戻るという意味ではとても有意義なレッスンでしたが、イメージ通りに出来ない人は考え過ぎなのかな?「言われた通りにやっている」つもりで全く出来ていないのは、なるほど、先生も私に教えながら苦労したんだろうなと思いました。
 

 
ということで、彼女には上手く説明出来ませんでしたが、後々のため改めてどうやったら教えやすいのか考えました。受け流しはまず『真っ直ぐに立ち上がる』のを覚えさせて、そして『ちょっと左斜め前に立ち上がる』ことで左足の向きを覚えさせ、『最後に急に左を向く』動作をやってもらえばもう8割は完成したも同然。
 
次が難しい抜刀の仕方。立ち上がりながら自然に抜刀するには、抜刀しようとしなければ、抜刀出来るので、抜くんじゃねえ!としか言いようが無いのですが… 体捌きで抜くって言っても分からないだろうし、『上に抜くイメージではなく、下に鞘を下ろして、脱がす気持ち』で抜き始めて、『急に左を向く時に自然に鞘離れ』するので、別に抜こうと思わなくても勝手に抜けるから、左に向いた時に受け流せと。意識したらもう駄目なんだなって、3段になってから理解出来ました。
 
『抜刀』っていうのが勘違いしちゃうんだろうな。抜くより脱がすの方が合ってるよね。
 
まず間違いなく初心者は変に切り下ろすから、この場合は大抵『右手で切ってるから、右肩が入りすぎて、後ろ足が正対しない』から、そこ注意すれば治る。 

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段ごとの決勝戦の後、大会旗を巡って総合優勝を決めるために、各段優勝者を並べて行った演武の映像がアップロードされていました。幸いにも撮影者の友達の横に座っていたお陰で私の演武が見れます。
 
しかし、大変な映像です。午前中にあった三段審査のため、古流の稽古は殆どせず、腱鞘炎もあって一発勝負だったんですが、古流講習会の前日で特に指導もされず、おそらくこの大会を日本の先生方が拝見して、講習会でどこを教えるかを考えるというような計画だったのかな?と今振り返っています。
 

 
皆さんがコメントしたい駄目なポイントはだいたい自分で分かっているつもりです。この後みっちり先生方から指導されたので、確かにこの映像を見ると自分でもそこがはっきり分かります。普段からクリス先生に指摘されている点や、講習会中に自分が変えた所などなど、あまり自分の演武を見る機会がないので面白いですね。大会では緊張したり、焦って失敗することも多いので出来るだけ気持ちを落ち着かせてゆっくりしっかりを心がけて演武したんですが、どうなんだ?制限時間無かったし、最初の初発刀は清めの一本みたいな印象があるんですが、私だけかな。
 
しかし、どうせ総合優勝なんて無理だろうと中伝の業を抜いたのは失敗だったようですね。先輩からは以前、今までずっと初伝抜いてきたんだから、三段にもなったし、先生には「自分は制定だけじゃなくて古流もちゃんと勉強しています」という気持ちもあわせて、中伝も抜けと言われていたので、今年の大会では1本くらいは中伝をと思って演武してるんですが、なにぶん最近古流を稽古する時間が…
 
___というのが私の言い訳です。総合では優勝出来ず面目ありません。二段の部ではストレート勝ちで優勝出来ましたが、まだまだ修行が足りないようです。納刀も失敗したし、最後で下げ緒落としたし、踏んだり蹴ったりでした。四段審査までの三年間で古流の稽古もしっかりと付けたいと思います。イギリスでは四段審査から古流一本も指定業に入るので(汗)

  • 全体の流れに途切れがあるので、呼吸法を学ぶように
  • 納刀はかなり改善が必要、総留で練習すること
  • 事理一致につとめること、特に流刀
  • そもそも流刀については全く駄目
  • 中伝はキメとタメが全然駄目
  • 居合腰や血振りについて指導を沢山受けました
  • 振りかぶりでの手の内に問題有り
  • 振りかぶりの構えで私の先入観に問題有り
  • 角帯の締め方について指導を受けました

他にも色々とありますが、それぞれの業について後日しっかりと先生方から説明があり、間違っている箇所や間違いやすい点を皆で勉強しました。映像にビフォーアフターがあれば、皆さんに少しはマシになったじゃん!と言って頂けるのかもしれません。まあ、とにかく、息子が大きくなった時に日本人として誇りが持てるようにこれからも頑張ります。
 

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イギリスで開催された英国剣道連盟主催の居合道杖道講習会では、日本からの先生方から沢山のフィードバックを頂きました。実際、この講習会のために1年間稽古しているようなものです。日本で稽古出来たら上達するのがとても早いのだろうと私はよく思います。だからこそ、指摘された点は必ず次回までに改善していきたいです。
 
日本で稽古をしたことが無い私にとっては、イギリス流の居合道や杖道が全てです。先生方から見てみるとやはりバワーやスピード重視の武道であったり、精神論を学ぶ機会が少ないためか、技術に走る傾向があるのかもしれません。私にはまだまだ柔らかさが足りず、精神論についても沢山勉強をする必要があるように思えます。
 
私は昇段審査を受けるグループに参加して制定居合をメインに、毎回大変お世話になっている森田先生、大下先生と籾山先生から基本をしっかりと正確に行うように指導を受けました。特に抜き付けや切り下ろしといった大事な部分は、今回の講習会で随分と向上したと思います(少なくても駄目な部分は発見出来ました)。森田先生からはいつもハッとさせられるような教えを頂いて、その中でも「刀を抜いたのが自分で気付かないのが一番良い」という言葉は、まさに体裁きで刀を操る、自分も相手もいつ抜いたのか分からないという居合道の真髄にふれた気がしました。
 
呼吸法や手の内に関しては、三段を合格して、これから四段に向けて稽古をしていく自分にとって極めていかなければならないポイントです。日本ではどうなのか分かりませんが、ヨーロッパでは三段が特に多い。四段審査で落ちる人、三段合格してから飽きて辞める人、そして次の審査まで最低三年間の稽古が必要というのが原因のようで、大会などでは先輩方と鉢合わせになります。二段の部では優勝が出来ましたが、これからはもっと難しくなるでしょう。今の自分を超えるには確実に、そして正確に業を抜けるように、技術面も精神面も両方勉強していかなければ!
 
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ところで、先生方が講習会が終わった後の自由稽古の際にチラッとコメントを下さったのですが、なるほど、私の振りかぶりは変でした。よく見ると上段の構えも、間違っていた気がします。鏡や映像で振り返れれば気がつきやすいのでしょうけど、そんなものは無い!最近になってiPhoneで稽古風景を録画する試みを始めましたが、根本的に間違っていたようです。あまり日本の先生方の演武を見る機会が無いからかもしれませんし、ただ単に私が未熟で見えているのに気がついていなかったからかもしれません。
 
よくありますよね、石堂先生も何度か見せてくれているのに、それに気がついていない自分が居ます。『浮雲』も目の前で見たのに出来ない。そんな風にやってないだろと先生に後ほど手ほどきを受けました。ただ漠然と眺めているだけでは全く上達しそうもありません。
 

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