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重力と引落打

自分が失敗する方法と、その矯正法を試行錯誤していますが、色々な人の色々な方法があっても、根本的なアイデアは同じだと思っています。
I’m researching how I make mistakes in Hikiotoshi-uchi and how to fix those problems. There are many different ways to strike but the basic ideas are these two.
 
1 軌道を真っ直ぐにする (straight line. don’t curve)
2 叩かないで滑らせる (slide. not hitting)
 
これに助言として多いのに下記の3点があり、
Plus, there are three key advices that every Sensei seems to agree.
 
1 大きく打つ (large action)
2 放り投げるように打つ (throwing)
3 円運動 (circular motion)
 
よくある注意で下記の2点があります。
There are two tips that every Sensei gives.
 
1 前の手を下げない (don’t drop front hand)
2 腰のターンを遅らせる (don’t turn your hip too early)
 
上手に打つためには、これらが必要最低限のクリア条件だと私は思います。先生によって「どの程度前の手を上げるのか」や「杖と太刀の当たる角度」について意見が違いますが、体格の差などもあるでしょうから、これが絶対に正しいというのはなかなか言えないのではないか?と思います。
I believe these 7 points are the minimum requirements for good Hikiotoshi-uchi. There are various opinions regarding to the heights of front hand, the angle of Jo etc… but, it must be difficult to say there is only one correct way to strike because it depends on your physique.
 
それはともかく、失敗するためには原因があります。仮説は前回のブログ記事で書きましたが、今回は実際に動画を2種類撮りました。チラッと見れば似ている気がしますが、やっていることは全く違います。先生のと比べるのが良いのですが、そういう機会はあまりないので、日本での稽古で目に焼き付けたイメージを参考にしています。ブログに書いてあることは、あくまで私の個人的なリサーチなので、間違っていることは沢山あるというのを忘れずに、あまり信用せずに読んで下さい。
However, there are reasons to make mistakes. I’ve written my theory in the last blog post but I’ve had chance to film two versions to compare last night. It looks similar but I’ve done it completely differently. Second version seems to have better feedback from Uchidachi. It’d be the best to compare videos with Sensei in Japan but I only have my memories from the last trip to their dojo. Please remember that this blog is all about my research and personal opinions. And a lot of thing I write here are most likely incorrect. Don’t take it serious when you read it. I’m only 3 Dan. If you had any advices, I’d be very happy to hear and like to try.
 
昨夜の稽古では、やはり1ヶ月稽古出来なかったせいもあり、感覚を戻すのに10分くらいかかりました。映像で見返すと、おろそかな部分が沢山発見出来たので、無意識に全部やれるように練習と稽古を繰り返そうと思います。
 
後ろに放り投げて、杖先を前に送り、腰の捻りで落し、引き切りをするという方法は、タイミングが合わないと上手くいきませんでした。やはり杖先が高く、杖が立つ前に腰を捻り始めると失敗しました。打つことを我慢するというのが、なかなか難しく感じます。後ろ足は全く注意が行き届かず、失敗した原因の一つだと思います。どうしても打ちたくなってしまう、それがバランスを欠きます。
 
後ろの手で杖を持ち上げるというのは、重力に逆らう方法です。斜め上に向かって手を動かします。この場合、人差し指と親指の間を使って、持ち上げることがよくあります。上腕二頭筋を使う方法です。上腕二頭筋は肘関節を曲げる筋肉であるため、肘や肩が杖の軌道を邪魔しやすくなります。この時に手が滑ってしまうことも多く、杖が立った時に手の位置が狭くなる傾向があります。さらに、斜め前に向かって手を動かすため、前の手もつられて前に動き、脇が甘くなります。こうなるといつになっても杖が立ちません。初心者の場合、これが原因で前傾し、両腕が伸び、手首のスナップで打つ姿勢がよく見られます。前に投げるというイメージや、手前にある太刀を打とうとすると、このようになる気がします。
It’d go against gravity if you lift Jo upward but we often strike in this way. In this method, you’d use index finger and thumb area to lift. You’d also use bicep which will bend your elbow and often your shoulders open as the result. Jo will curve during the strike. Rear hand often slides while lifting Jo up. The front hand move forward because you are pushing Jo forward. Jo won’t stand up if the front hand keep moving forward and it will end up both elbows extended. This is one of reasons why some people lean forward, extending their arms and using just wrist to hit.
 
Screen shots 2016-04-28 at 16.49.47

重力に逆らって持ち上げる/lifting against gravity

重力に逆らって持ち上げる/lifting against gravity

勢いで打っているだけ。腰のターンと杖の振り下ろしがシンクロしない=気杖体の一致ではない/only hitting with right hand. hip turn and Jo will not sync=this isn't Ki-Jo-Tai

勢いで打っているだけ。腰のターンと杖の振り下ろしがシンクロしない=気杖体の一致ではない/only hitting with right hand. hip turn and Jo will not sync=this isn’t Ki-Jo-Tai

斜め前に持ち上げる場合、肘が横に出ます/lifting upwards will make my elbow come outside

斜め前に持ち上げる場合、肘が横に出ます/lifting upwards will make my elbow come outside

手を滑らせないように気をつけても、斜め前に持ち上げると、前の手が押し出されるので前傾しやすい/can’t stop leaning forward because front hand will be pushed forward too.

手を滑らせないように気をつけても、斜め前に持ち上げると、前の手が押し出されるので前傾しやすい/can’t stop leaning forward because front hand will be pushed forward too.

親指と人差し指で持ち上げると、スライドしてしまって手幅が狭くなりがち/lifting with thumb and index finger will often slide my hand

親指と人差し指で持ち上げると、スライドしてしまって手幅が狭くなりがち/lifting with thumb and index finger will often slide my hand

手幅が狭くなりやすいのを横から見た場合/from side view

手幅が狭くなりやすいのを横から見た場合/from side view

持ち上げると、肩や肘が開いて、杖の軌道がブレやすい/elbow and shoulder comes out. it’s easy to curve.

持ち上げると、肩や肘が開いて、杖の軌道がブレやすい/elbow and shoulder comes out. it’s easy to curve.

両者の癖は違いますが、左手が前に押し出されてしまうのは、原因の一つだと思います。後ろの手はもちろん開いています.../both have different problems but interesting to see their front hands move forward which causing them hard to strike with extended arms. Their rear hands are open and this doesn't help neither.
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両者の癖は違いますが、左手が前に押し出されてしまうのは、原因の一つだと思います。後ろの手はもちろん開いています…/both have different problems but interesting to see their front hands move forward which causing them hard to strike with extended arms. Their rear hands are open and this doesn’t help neither.


 
重力に逆らわずに杖を持ち上げるには、回転させれば可能です。この場合上腕三頭筋を使い、小指を締める必要があります。よって、小指側が開いて構えている場合、ほぼ間違いなく失敗するのが予測出来るでしょう。前の手も小指をひっかけるので、脇が自然に絞まります。この回転運動では上腕三頭筋や広背筋を主に使います。上腕三頭筋は「肘を伸ばす」特徴があり、肘が必要以上に曲がって軌道を邪魔したり、滑ってしまうのを防ぎます。回転の中心になる左手が上下左右にブレると全てが狂うので注意が必要です。バケツに水を入れて、グルグル回しているイメージを持つと、良いかもしれません。投げる方向は斜め前ではないはずです。
It’s possible to lift Jo-saki up and forward without going against gravity by spinning. I’d use little finger and tricep to do this. Therefor I can guess when anyone open their rear hand in Kamae will fail (curve and hit side of Tachi) before they strike. I’d hook my little finger on my front hand too that it’d naturally keep my elbow close to my body. Tricep extend elbow joints and it’d help being out of way from Jo’s movement which keep it straight line. Front hand will be the key pivot point that need to concentrate not to move away from my body. It’s like spinning a bucket of water.
 
Screen shots 2016-04-28 at 16.49.40

重力に逆らわずに立てる/don’t go against gravity

重力に逆らわずに立てる/don’t go against gravity

ちょっと極端な映像ですが円運動が一番効率が良いと思う/This is slightly exaggerated but I believe a large circular motion is the easiest and quickest way to send Jo-saki forward.

ちょっと極端な映像ですが円運動が一番効率が良いと思う/This is slightly exaggerated but I believe a large circular motion is the easiest and quickest way to send Jo-saki forward.

比べると、捻りによるタメが無いのが分かる/no twisting and charging before strike

比べると、捻りによるタメが無いのが分かる/no twisting and charging before strike

重力を最大限使うには可能な限り垂直であるべき/Jo should be as vertical as possible in order to use gravity

重力を最大限使うには可能な限り垂直であるべき/Jo should be as vertical as possible in order to use gravity

後ろに投げるだけで、どのくらいまで自然に杖が動くのか?立ってからは重力で勝手に倒れる。/I can send Jo-saki forward by throwing to rear. Gravity will do the job from vertical point.

後ろに投げるだけで、どのくらいまで自然に杖が動くのか?立ってからは重力で勝手に倒れる。/I can send Jo-saki forward by throwing to rear. Gravity will do the job from vertical point.”


 

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怒濤の五月

休む暇なく10キロレース、そして全英大会と続き、月末には親友の独身最後の男だけパーティーでフランスに週末旅行。完全に燃え尽きた。
 
6月は足の裏にできたイボの治療や仕事の忙しさもあって、週一の稽古は休み。ほぼ1ヶ月振りの稽古に昨夜出掛けてきました。猛暑で、水筒忘れて、フラフラで帰宅です。
 
なにせ海外の体育館という所は土足厳禁ではないから、汚い。稽古が終わると足の裏は真っ黒になるのだ。日本では有り得ないことだろう。イボの治療はレーザーだったんだけど、普段の生活は大丈夫でも、ちょっと稽古すると痛みが出る感じ。あまりにも床が汚いからって、以前購入した剣道足袋を使用して稽古しました。やはり裸足の方が足が床に食いつく感じがするけど、足袋の稽古もあまりやらないので良い経験です。
 
もう、以前どうやって引落打をしていたか、あんまり覚えていないようなスタートでした。ここ1ヶ月、頭の中では仮説を沢山立てて、どうやったら先生のように打てるか、考えている日々が続いていました。
 
前の手をしっかり握って使うこと、出来るだけ同じ高さに保ち続けること、拳一つ分くらい前に出すことの3点を特に考えていました。その結果、翌日から左手の上腕二頭筋と総指伸筋が筋肉痛です。おそらく考え過ぎて、左腕を緊張させながら、右手で滑らそう(伸ばそう)としたせいで、筋肉痛が酷くなったんだと思います。
 
握る」のと「握りしめる」っていうのは違うのかな。
 
今回も引落打を何度も受けてくれたウィルさんに打太刀を頼みました。以前と比べてどうなのか、私と違って彼ならハッキリ分かります。
 
「緊張している」
「もっとパワフルな引落打を君から受けたことがある」
 
ということでした。つまり何か失敗したわけです。結果として筋肉痛もあるし、吹っ飛んでる気もするけど、打ったときにビックリした顔してくれないと、私も上手くいったのか自信が湧きません。もちろん、久しぶりの居合道の稽古もあったし、筋肉痛になるのは当たり前なんだけどね。
 
アングルが前回とは違うけど、何を意識したらどう変化が起きて、結果的にどうなったのか調べてみましょう。
 
数十回打ち込みさせてもらったけれど、「今のは“さっきのより”良かったよ」とコメントをもらったのを動画検証してみました。
 
hikiotoshi306153
 
<やったこと>
前の手を意識して、ガッチリ握った。
後ろの手は、滑らせることに集中した。
前に投げる気持ちで、拳を一つ分前に押し出すようにした。
しっかり止めようとした。
足の治療で足袋を履いたので、滑る。
 
hikiotoshi306152
 
<変化と結果>
前の手で杖を立たせると、(私の場合)手が無意識に挙がる。
「70%握った段階で投げる/打つ」「100%握った所で止まる」と体が覚えていると、手を滑らせるのが早過ぎて、杖が立っていないため、太刀に当たる前に滑り終わり、「勢い」だけでぶつかることになる。
脱力して振り下ろしていないので、しっかりと止まった。
太刀に接触しながら手を滑らせて手の内を使うことができないため、杖を振った「勢い」と「腕力」で吹っ飛ばしていた。
筋肉痛になる。
止まるけど、最初からずっと筋肉が緊張しているので、無駄が多い。これが打太刀に「硬い」「緊張している」「リラックスしていない」とコメントされる原因の一つだと思う。
この打ち方では、腕力があれば「ある程度強く打てる」けれども、威力は最大ではない。
臍前で止まっていない。下がり過ぎなのも原因の一つか?
 
<反省と仮説>
前の手は最初からガッチリ握ろうとしない。
滑らせるのは杖が30〜45度の角度まで上がってからにしよう。
後ろの手は挙手する気持ちにしてみよう。
杖を立たせるときの支点は、前の手の小指ではなく、親指の付け根にしよう。
前に投げるように、拳を一つ前に出すと、鍔に当たることがあるので注意することと、あまり考え過ぎると逆効果になるので、ほどほどにしてみよう。水平にちょっとだけ移動する気持ちを持とう。
振った勢いというのはつまり、「加速せずに減速している」のではないだろうか?それを腕力で止めようとしているのだから、脱力して振り落とすよりも弱いのか?
前の手があまり上下しないように気をつけよう。
 

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前回に引き続き、今回は『杖先が重く感じる』と打太刀が感想をくれた(私にとってかなり貴重な)動画を調べてみます。これを他の動画と同じだと思ってはいけない。何故なら、仕杖も打太刀も「重いな〜」と思ったからだ。まあ、どちらかというと私は「風邪引いちゃったなあ。頭がボーッとする。この杖重いなあ…持ち上げるのも大変だなあ…もう疲れた、眠い。サボって楽しよう。」と気を抜いていたのだ!決して「強く打とう」だとか「速く打とう」なんて考えていなかったし、正直言って逆だ。しかし、それがどうして良い打ち方になるのか?
 

杖先が重い!?

杖先が重い!?


 
前回の『今のは良かった(動画2)』引落打と、前半部分の滑らかに円を描いている所が似ている感じがしますが、明らかにこちらの方が『前の手が肩の高さを超えないギリギリのライン』を通っています。つまり手(支点)が上がっていないのに気付く。前手で描く円も、あまり歪んでおらず、真円に近い気がします。しかし、まだそれがどういうことを意味するのか分かりづらい。
 
重い一打目

重い一打目


重い二打目

重い二打目


 
上下の画像から確認出来る決定的な違いは、杖が降下するときに『急降下しているか、それとも自然に降下しているか』だと思います。以前ブログで考察した時に『支点が一緒に下がれば軟着陸して威力が軽減されるはず』と書きましたが、それがここに現れているのではないでしょうか?
 
「今のは良かった」動画2

「今のは良かった」動画2


「無理している、力んでる」動画1

「無理している、力んでる」動画1


 
たぶん、『前の手で作る円が小さい=杖先の描く円が大きい』のかもしれません。まあ、両手で持ってるんだから、そうなるよね。そして、居合と同じように、切先/杖先が速くなくては業として成り立たないということでしょう。
 
それでは決定的に違う部分を見比べてみましょう。私はこう思います。
 
なぜ重いのか?

なぜ重いのか?


 
杖が重いということは、今までの仮説から考えても『杖先の移動速度が速い=遠心力を使っている』ということでしょう。手で打つのか、それとも杖で打つのか?椎屋先生も2年前の欧州選手権で「手元に力を込めるのではなく、切先に力を込める中段の構えを取りなさい」とおっしゃっていました。安丸先生からも「杖先に力を入れる逆手の構えを取りなさい」と指導を受けました。クリス先生は「杖先を常に意識して使え」と何回も言っていました。手を使うのではなく、切先や杖先を使うことを身につけることが大事なのではないでしょうか?
 
次回は友達のウィルさんと、アンディ先輩の打ち方の違いについて研究してみます。
 

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まずは稽古前半部分の動画1と2を比べてみようと思います。動画1は本当に最初に打った2本、そして動画2は深呼吸してから打ち込み直した1本。ちょっと見ただけでは違いが分かりづらいけど、動画で見ると私の理論がどの程度正しいか、発見出来るかもしれません。これでもかなり頑張って自分の理想通りに打とうと思っていたので、以前の私はかなり悪かったのだと想像出来ます。
 

動画1

動画1


動画2

動画2


 
打太刀の感想
動画1「無理している、力んでる」
動画2「今のは良かった」
 
私の感想
動画1「緊張していた、力強く打とうと思った」
動画2「リラックスした」
 
まず両方とも、見直してみましょう。アニメーションなので、フレーム数がちょっと低いのが残念ですが、それでもポイントとなる場面は分かると思います。
動画1

動画1


 
動画2

動画2


 
動画2が最高の出来ではないのは理解していますが、少なくても動画1よりはマシです。もっと細かく見てます。
 
どっちが攻めていて、どっちが大きな業に見える?

どっちが攻めていて、どっちが大きな業に見える?


 
前の手を上げたからって、業が大きく見えるわけではない(逆に小さくなる)、そして、前の手を上げても杖先は殆ど動いていないという事実、動くのが遅いから腰を捻るタイミングで杖が立っていないこと、そして結果として急降下がもたらす前傾と杖の入り方の違いです。
 
まだ前の手が肩のラインより上ですが、これで前の手を必要以上に上げるのが失敗に繋がりやすいというのが、証明出来たんじゃないかな?と思います。そして、「杖より先に体を前に出すな」という先生方のアドバイスも、「杖先を速く動かせ」というアドバイスや「杖を立たせろ」と同じように、「業を大きく見せる=円を大きく描く=遠心力を最大に生かす」ということなんだろうと、私は思います。
 
下の画像は丁度後ろ足をターンし始めた瞬間です。つまり腰が正対し始めるまさにその時、杖と両手はどこで何をしていたか?全く違いますね。
 
前手を上げても杖先が立たない

前手を上げても杖先が立たない


 
杖は左手?右手?両手?どの手で上げるのが理想的な動きを作れるのか考えてみよう。
 
前手を上げても杖先は動いていない

前手を一生懸命上げても杖先はあんまり動いていない


 
もう一つ見るべきポイントは、私が左手を握るタイミングです。上の画像では同じ開始から数秒後の時点ですが、動画1ではもう握っているのに対し、動画2ではまだ手を開いたまま。これはもしかしたら非常に大事かもしれない。
 
正面から見ると、打太刀から見える部分は全く動いていないのに、杖先はすでにここまで移動しているわけですね。居合道でも鞘引きが大事だったりしますし、業を消す、見せない、電光石火といった手品みたいな達人の業には、こういう秘密があるのかもしれません。
 
注意:これはあくまで私の癖を直すのと、今まで頂いたアドバイスを考察するのが目的なので、何が正しくて、何が間違っているという話をしたいわけではありません。日本で日本の素晴らしい先生方に毎週会える大多数のラッキーな皆さんは、自分の師匠に見て訊いて、稽古することをお勧めします。
 

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私は3時のおやつでプロテインのフラップジャック食べてから具合悪くて、心臓バクバクしながらの稽古。手はなんだか震えるし、アレルギー反応でもあったのかもしれない。睡眠不足だし、月曜日だし、寒気もしたし…
 
(これだけ言い訳書いておけば大丈夫だろう)
 
今まで沢山書いたので、一反書くのを止めて、検証に入りたいと思います。頭で分かっていても、実際に出来なければ意味がない。理論から実戦への変換が必要ということで、これからは動画を見て反省するというのを繰り返していこうと思います。頭で描いたイメージに近づけようと思います。
 
今回は特に構えの姿勢を考えていたんですが、動画見てみると、後ろ足が開き過ぎになっている(汗)動画の中ではスピード変えたり、手の内使ってみたり、足使ってみたり、右手強く握ったり、色々と見えない所で調整しているので、どこまでそれが伝わるのか分かりませんが、日本の綺麗な床で稽古している時は、海外の狭くて汚い床で稽古している私達のことも思い出してみて下さい。鏡のような床に憧れます。
 
練習最初の数打は緊張気味。手足の震えは気合いで吹っ飛ばそうとしてた辺り。一応、リラックスしようとは思っていましたが、動画を見る限り、打太刀の感想も同じく、「なんだか無理してる」ということでした。

First try, forcing a little too much?

First try, forcing a little too much?


 
気を取り直して、深呼吸の後の引落打は、打太刀から「今のは良かった」と感想頂く。
"that was good."

“that was good.”


 
この辺りは杖先が(私も、打太刀も)重く感じたので不思議。何かが違うということで、腰のキレやシャープは打ち込みは無しで、杖先の重さを感じながら打ち続けた。他と何が違うか?この辺りはちょっと自分でも熱でもあったのか、ボーッとしながらただずーっと体動かしてただけなので、なんにも考えてませんでした。ある意味、無意識だから出来たのかもしれない。でも、杖先は本当に重く感じた。ハンマー落としてるみたいだった。
Heavy Jo-saki.

Heavy Jo-saki.


 
ちょっとずつレイヤーを重ねていって、どこがやり過ぎが調整してるところ。こうやって、色々と味付けしてから、徐々にスピードアップした方が、確実に綺麗に滑って入る。調子に乗ってきたら手の打とか、まだ欲理解していない所を色々試して、失敗したらまた最初からやり直し。
Gradually adding layers.

Gradually adding layers.


 
練習最後の方は最初と比べてリラックス出来たと思う。音が聞こえないのが残念だけど、最初と全然違う。
Towards the end of the practice.

Towards the end of the practice.


 
それでも、今まで打った中で最高だったか?と訊かれると、これはそうでもない。なんだか具合悪くて、体と心がシンクロしてなかったのが一番の原因だと思う。それでもまあ、具合悪くて体に力が入らない方が良いかもしれないということも、あるかもしれない。次回に続く。
 

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引落打の構えでは、前の手がとても窮屈な場所にある。簡単に説明すると、親指と人差し指で乳首をつまむような場所だ。何故だろうか?
 
色々なことを考えながら打っているうちに、80%以上の人はこの前の手の位置がどんどんズレていく。手を首や肩の近くまで上げてしまったり、手が胸から離れていったり、手が胸の中心にズレたりしていく。
 
杖を真っ直ぐに下ろして、胸に付けるというのも難しい。特に腹が出ている人は、出た腹が邪魔になって胸に付けると杖先が前に飛び出て、爪先辺りに杖先を位置すると、胸には到底付かない。しかし、普通の体格でも、これは意外と難しい。何故なら殆どの人は気をつけの姿勢を取ると、骨盤が傾いていてS字に背骨が反ってしまうからだ(下図の左から2番目)。まず私はどうやって立つのか、という所からやらなければならないと思う。何故なら、この構えでの杖の角度が、そのまま円運動で太刀に当たることになるため、大変重要になるポイントだからだ。斜めだったら斜めに当たるし、体に添っていれば正中線を攻めるように太刀に当たる。杖の軌道がブレる原因も、構えが変だから、ということが多々ある。
 
Posture2
 
制定杖道での教本から、真半身という形をとりなさいと書いてあるが、英国剣道連盟杖道部の指導では、これは前足を正面に向け、後足は最大90度までと説明されている。一応前足は45度まで大丈夫だが、そうすると後足が90度を超える場合がよくあるので、『正面に向けようとすれば、後足が90度を超えることがない』という理由からである。私の教本にも真半身はそのように図にある。後ろ膝は伸ばし気味で、前膝は少々曲げ、顔を正面に向ける。これも窮屈である。打太刀の構える中段の切先は、だいたい肩の高さで、距離的には仕杖が前の手を伸ばした時にギリギリ触れるような場所にある。という説明を受けた。
 
色々な先生から色々なアドバイスや打ち方を教わったけれども、共通している点がある。私が解釈したのは次の通りだ。

  • リラックスする=力まない=杖の円運動をブレさせない=ブレーキをかけない
  • 大きく=杖を立てる=体を杖より先に前に出さない=杖の下に入る
  • 放り投げるように=前手を下げない=太刀を見ない=前傾しない
  • 腰を使う=キレとスピード

現在の研究では、手の内と下半身の連動は、まだやっていない。まずはこの4つの段階をしっかり考察することから始めようと思っているからだ。手の内や下半身の連動を考え過ぎると、力んでしまうことがあるのだ。それに、この4つだけでも結構パワフルに打てることが出来るのは確認済みだ。杖に自然な円運動をさせて、それに腰でキレを出し、超スピードで落とせば、先生には及ばないが吹っ飛ぶ。一応吹っ飛ぶ。
 
Screen shots 2015-03-13 at 15.23.26
 
何故なら、『遠心力+スピード=杖先のパワーアップ』だからだ。もちろん、これは『杖が自然に太刀に入り込まなければならない』というのが前提であるので、角度を間違えればバチンと当たってお終いだ。手の内も下半身もキメていないので、つまりブレーキ無しに突撃するので、下手してミスれば床に打つかる。
 
何故ミスしないと止まるのか?それはきっと杖先の力が全部太刀に伝わったからだろうと、考えれなくもない。杖のスピードや威力と、同スピードで太刀が吹っ飛ぶのが理想なのか…?
 
Newtons_cradle_animation_book_2
 
私の引落打に関する仮説まとめ↓

  • 加速すれば、先端部分の移動速度が上がるので、それに伴う遠心力も大きくなる。
  • 腰の回転スピードを速くすると、より大きな遠心力が生まれる。
  • 真円に近いほど遠心力が最大限に発揮される。
  • 柔軟性の低い人や力んでしまった場合は、歪な円になってしまったり、減速する。

 
Screen shots 2015-03-13 at 15.28.37
 
失敗する方法がある。腰のターンが早過ぎて、肩が杖の軌道を邪魔する場合、杖先が外側にブレる可能性があり、こうなると杖が斜めに落ちたり、太刀に当たらない場合がある。超ゆっくりやると、顔の横を杖が通り過ぎて行くのが視界に入るまで腰をターンしてはいけないのが分かる。もしくは、手が挙がり過ぎて杖が水平気味に太刀に覆い被さる場合は、可能性として、バチンと当たることがある。
 
さて、手の内や脚からの力を研究する前に、何故前の手が窮屈な場所にあるのか、考えてみたい。というか、寝る前に気になってしまって寝れなかった。
 
杖は自然に倒れる。極端な話、その重力に腰でスピードを与えれば太刀は吹っ飛ぶ。しかし支点が倒れるのと同時に下がってしまうと、軟着陸する。こうなると、腕の力で足せば良いが、やはり力むからブレーキがかかって理想的ではないと私は思う。90歳になっても強力な引落打を打つ達人になるためには、筋力に頼ってはいけないだろう。それは私の探している業ではない。
 
改めてイメージしてみたい。太刀に接触する時点で、杖はどのような角度を保っているのが理想的なのか?そして、そのためには前の手はどの高さにあるのが理想的なのか?
 
逆に考えれば、前の手がこの高さでなければならないのは、杖が太刀に接触する時点で理想的な角度になるために絶対に必要不可欠であると、そう考えるのが正しいのではないか?前の手の高さが『答え』であるはず。でなければこんな窮屈な構えにする必要がない。上から叩き落とすなら、前の手が肩の辺りでも良いはずだし、横からぶん殴るのだったら胸から手が離れていたって構わない。そうだろう?
 
シュルンッ!と滑らせるためには、ある程度角度が杖についていなければならず、そのためには、描いている円の支点が出来るだけ下の方にあるべきではないだろうか?と私は思っている。円の支点が太刀の切っ先(肩の高さ)よりも上だと、円の、時計で例えると1〜2時の角度で入りたいのに、3時〜3時半の角度で入ってしまう。
 
Screen shots 2015-03-13 at 16.30.15
 
Screen shots 2015-03-13 at 16.34.03
 
soft landing
 
では次に問題となる『放り投げる』というポイントについて考えてみたい。問題は杖先を放り投げる気持ちというのが、実際にボールを投げているのとは違い、目に見えない上に、杖が手から離れないので認識しづらいことである。しかし、これを野球投手ではなく、テニスやゴルフで考えれば、円運動で力を向こう側へ返すイメージを作り上げることができる。
 
打太刀にも押し切りや引き切りがあるように、引落し打にも押す場合と引く場合があると仮定しよう。
 
さて、ここで私の疑問だ。手の内はどこでどうやって使うのか?投げる時か?接触した瞬間か?太刀を滑り過ぎるギリギリ最後か?
 
居合では、頭を切ろうとして、手の内を使うと、だいたい水平で止まる。水平で止めようとすると、釘を打っているようになり、理想的ではない。押し切りする場合も、ギリギリまで手の内は柔らかく使うように指導された。何故なら、そうすることで切っ先が最速で移動出来るからだ。杖も同じはず。ギリギリまで手の内は柔かくするべきではないのか?
 
静止した状態で、杖と太刀が接触した瞬間から、手の内を使って太刀を後方へ滑らせて、送り出すことは可能だが、これは押し込む気持ちが強い。少なくても私はそう感じる。それに力む。下にある2つの動画は先日の稽古で、その押し込む気持ちを持って試した際の様子です。出来るだけゆっくり、熱いナイフでバターを切るように、そんな感じで滑らせることを考えていました。太刀と接触してからが本番という感じで、太刀の抵抗を感じ取りつつ、手の内を使って滑らせて後方へ送り出す。遠心力なんて全く使っていないし、特にゆっくりやると、腰を捻るタイミングと手の内を合わせるのが非情に難しい。私が未熟者だというのは全くその通りですが、手の内を使って斜め前下方向へ押し滑らせるということで、力む時間が長いこと、腕力を使うこと、それによってブレーキがかかること、杖先に乗った遠心力の力よりも、手元の力が杖を伝わって太刀にぶつかるという感覚がします。
 
Screen shots 2015-03-13 at 15.28.29
 
太刀を吹っ飛ばして、それから顔面を攻める。これを区切って2段階にするのがまず初心者の練習する方法だ。高段者になるとこれが①拍子になる。先輩が押し込みで可能なのは、私が動画を何度も見直す限り、吹っ飛ばした頃にはもう後ろ足が前足付近に移動しているからだと思われる。
 
さて、右足が前の場合は、私は全く何も考えていないし、適当にやっているが、思い切りぶん回しても、失敗することは殆ど無い。手の内なんてやろうともしていないが、だいたい右腰は正対すれば自然に止まるし、右手は臍前にくるし、両手の感覚はちょっと狭いけど窮屈ではない。手の内はどうなんだろうか?ゆっくりやったからあんまり強く握ったとか、そういう記憶はない。

適当にやっても何故か上手くいく右手

適当にやっても何故か上手くいく右手


こっちは左足が前の場合。遠心力、腰のキレなどは無しです。昨年までの私がやっていたやり方です。
『押し切り』をゆっくり体現中

『押し切り』をゆっくり体現中


 
遠心力を使う方は、まだ撮影してませんが、ゆっくり出来ないので、スローで撮影してみようかな?
 

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昨夜の稽古は実に興味深いものだった。
 
遡るのは1週間前、友達のウィルさんと意見交換から始まった。ウィルさんの引落打はそんなに悪くない。力で無理矢理という感じは避けられないが、きっと私もこんな感じだったんだろうと、自分と照らし合わせて先月は彼の打太刀をさせてもらった。
 
前手を上げても、上手に打てる人達は知っているし、どちらかというと、私が通う道場では前手を上げる方が一般的である。斜めから打ってくるけど上手な人も知っているし、色々な方法があるのは承知の上だが、私が昨年体験した方法が、なぜ効率的かつ効果的に打てるのかが知りたい。なぜなら今まで経験した中でも圧倒的だったからだ。
 

手を上げた方が、大きく見える。テクニックは大きく、そして攻める。これは私がマーシャルアーツで勉強した基本だ。君の引落打は小さい印象がある。手は大きく上げるべきだ。

小さく見えてしまったのは私の責任だ。私はまだ大きく使うコツを体得していないだけだ。北海道で受けた引落打は大きく見えたけど、君のように手を大きく上げてはいなかった。そして何倍も強い引落打だった。それに、本手打で前の手を上げたからって、業が大きくなるどころか、小さくなるじゃないか?逆手打だって、前の手の高さをどれだけ維持出来るかが、どれだけ長く杖を使えるかっていうことだろう?なんで引落打だけ全く別なことをしようとするんだ?

 
ここで自分で言っていて何かに気付いた。
そうだ、なんで全く別な業だと思っていたんだろうか?
 

君は前傾して、重心が下がる。これは危険だ。体軸と重心の関係は大事だ。

あれは私の攻めと勢い、そして手の内から生まれた結果だ。相手は気迫で押されて、太刀は中段のままそこに留まる。それを吹っ飛ばすのだ。攻めが最大の防御だ。

でも、引落打を太刀が避けるのは簡単だ。左に切先をズラせばいい。君の引落打はミスして、太刀に頭から突っ込んでいくだろう。それに太刀が中段に構えているのは形だからだし、教本にも切るように中段にと書いてあるだろう?ただ中段に構えて打ってくれと待っているわけではないはずだ。それに手を上げたら小手切られるんじゃないの?

 
そんな話をした数日後、稽古当日はレイチェル先輩に相手をしてもらうことになった。
 
私でも打っていて分かるくらい、右手が前だったらスムースに当たる。何が違うのか、左右交互に打っていると、「お!今のは良かったよ」とアドバイスを頂いたので、さらに研究を続けると、どうやら上手くいくときは左手が、その高さを維持しているときのようだった。流石先輩、見ている所が後輩と違う。
 
左手を思いっきり握って、左手で打つぞ!という気持ちを持つと、無意識的に高さを維持出来る時間が長くなる傾向が強かったが、逆手打のように「左手を下げるな!」と思いながら打てば、それでも十分効果が出るようだった。もちろん、強く握った方が威力は出る気がするが、高さを維持するだけでも右と同じように打てるようになることが分かった。
 
逆に、調子に乗って「もっと強く打ってみよう!」とすると、どうも威力が増すどころか減るようだった。とても興味深い結果だ。引手や手の内は二の次で打っていたので、左手首の角度などは多少変な所があったのは承知の上だが、それでも、理想に1歩近づいたのは確かだった。
 
「リラックスして打ちなさい」
私もそう後輩によく言うではないか。なぜ自分はリラックスしないのだろうか?言ってることとやってることが違うではないか。
 
私の引落打にある癖は、逆手打や本手打と同じように、支点をずらさずに、高さを維持することで矯正出来るようだ。私の場合、本手打をイメージしながらやると、上手くいく。もちろん、高く上げたり、杖を体から離さないように円運動させることなどは、もう4ヶ月近い練習で、あまり考えなくても出来るようになったので、今は左手の高さだけに集中するだけでよいのだろう。そろそろ自分でも昔と違う打ち方になってきているのが分かる。
 

打つのと、放り投げる違い

さて、この2つの違いは何か?私の個人的な体験だと、打つと斜め下に進むが、投げると正面に向かう感じがする。これがつまり前の手がいつ下がるか?という検証課題に繋がった。
 
打つと前手が下がるタイミングが比較的早い段階でスタートするため、前傾するか、重心を下げることで太刀と杖の角度を調節しなければならず、土台が不安定である。これは遠心力や重力というより、腕力と角度によるものだ。しかし、出来ないことはない。前の足に体重をかけて、前のめりで太刀に近づけば、打てないことはない。ただ、私はこれは理想的な打ち方ではないと思う。
 
迫ってくるのは自分が先か、杖が先か?何が攻めか?
 
放り投げると、支点が出来るだけその位置に留まろうとするため、自然と前の手が下がるタイミングが遅くなり、そして放り投げようとすることで、前の手も杖につられて前方へ平行移動するように拳1つほど進む。ちょっとだけど、これが随分影響するようだ。全く力を入れなくても、太刀が後方へ流れていく。先輩も、これは気持ちの良い引落しだと言ってくれた。当たり方は間違っていないようだ。私も気持ちの良い引落打を知っている。引落打というのは、受ける側も、実に気持ちの良い業なのだ。ぶつからない、流れるような、なんとも不思議な感覚だ。ヘタクソなのは本当に無理矢理という気がして好きではない。
 
本手打の経験から、打つと支点が右手近くに移動してしまうということが想像出来るだろう。これが杖を短く使ってしまうという失敗に繋がる。本手打で試すとハッキリ分かる。後手で打つと、前手が途中で下がって、小さくなるし、距離も生まれない。これが小さく軽い打ち方だと思う。
 

何が業を大きく見せるのか?

それは杖先が高い所にあるからではないだろうか。正面から見てみよう。杖が立っていない状態で迫ってきても小さいままだが、杖が立った状態で、それが落ちながら、同時に迫ってくると大きい印象を持つ。体が先に動くのと、杖と一緒に動くのは似ていて非なるものである。
 

引手とはなんだろうか?

私が好きな体外打という業は、なんだか初めてやったときから結構気持ちよく打てる不思議な基本業だ。制定杖道では出てくることはないが、古流の一礼という形の中で出てくる〆の一発で、なぜ気持ちよいかというと、自分は後ろに下がるのに、太刀が逆方向へ吹っ飛ぶからだ。そうだ、引いてるのに向こう側に飛んでいくのだ。あまりにも綺麗に八の字に別れるので、私は見ているのも好きだし、実際に打つのも好きなのだ。これもほとんど力を入れずに、スルッとやるとブーーン!と吹っ飛ぶのだ。好きというか、楽しい。
 
受けてみると分かる。体外打も引落打も、太刀は似たような動きをして吹っ飛ばされる。だったら引落打でも同じことをすれば良いんじゃないか?逆手打でも同じように吹っ飛ばされるはずだが、どうやら上手くいかないので、こちらも研究する必要がある。
 

なぜ前傾しないといけないのか?

それは杖が短いからだ。長く使えば前傾する必要がない。これは居合道でも似たようなことを勉強したのを覚えている。正しい動作をしなければ、切るどころか、切られるのだ。陰陽進退で特に厳しく指導を受けた。そして、小太刀での説明でも、半身になれば太刀と同じ長さで使えるとか、そういう体の使い方や姿勢の大切さをもう一度研究しなければならない。
 
右引落打(左手が前)の場合、実際にどこら辺に杖先が届くか、床に線でも引いてみれば一目瞭然だが、これは右手を使うと短くなって、左手を使うと杖先が着く場所が遠くなる。私の場合は約20センチ近くの差が出る。これはつまり、杖をどの辺りで操作しているかということだ。左手だと杖尾で、右手だと1/4〜1/5ほど短くなる位置から持っていることになる。これがもしかしたら同じ20センチかもしれない。そして、左上半身ではなく右上半身を使うと、なんだか近づいて長く使える錯覚になるが、実際には短く、太刀から遠い位置になることを理解する必要がある。
 
よく考えてみよう。左肩が打太刀に一番近くて、右肩が一番遠い。左手で左肩を太刀に正対させたほうが、どう考えても近い。右手で腰を捻って右肩を太刀に近づけると、左肩が後ろにいくということは、左手も後ろに下がるのだから長く使えるわけがない。
 

重力

物には重力というのが働いている。杖を立たせてから倒すと、バチン!と大きな音を立てて床に当たるだろう。これは押してもいないし、叩いてもいない。だけど、杖には本来これだけの威力があるということだ。杖先には重力だけで十分なくらいパワーがあると私は思う。ではどうやって威力を軽減するか考えてみよう。それは杖全体を落下させながら、もしくは杖尾を上昇させながら倒せばいい。支点が作用点に近づけば近づくほど威力は軽減される。これが私が理解出来る失敗する方法の一つだ。杖を最小の力で最大の効果を発揮させるには、支点がどこにあるか、どうしたら支点が上下しないかを絶対に理解しないといけない。簡単に言うと、本手打では上げて下げてはいけないということ、そして逆手打で下げて上げてはいけないと学んだ。つまり最初に学ぶ基本2本に全て入っているのだ(と思う)。これをしっかりと勉強した上で3本目引落打の登場である。本手と逆手を上手に打てるようになっていれば、引落打なんてそんなに難しい業ではないのだ。基礎と応用の、ただそれだけである。
 
何度も書いてますが、これは全て私の憶測で、確証はありません。稽古を通して、私が自分なりに理解したことをメモしているだけなので、間違いの方が多いはずです。あんまり鵜呑みにせず、適当に読んで下さい。
 

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一度気付けば、なんと簡単なことか!ショックだ。なぜこんなに悩んでいたんだと思うくらい、簡単である。引落打は難しくない。実は一番簡単なテクニックかもしれないぞ。レシピを作ってみた。

  1. 真半身で杖を上げる

  2. 正対しながら杖を下げる

どうだ。簡単だろう?理解しやすいようにイラスト(クリックで拡大)も沢山用意したので是非見てもらいたい。もちろんこれは5年間で、私が色んな人から頂いたアドバイスを、自分で納得出来るように整理しただけなので、反論する人も沢山いると思うけど、私なりの試行錯誤の結果ということで、こんな考え方もあるんだなと、サラッと読んで下さい。失敗するのはとても上手になったので、失敗の仕方は少なくても間違ってはいないはず。
 
人それぞれ、やりやすい方法があると思うし、体格や癖があって違って当然だと私は思います。海外では、教えるとすぐに「なぜ?」と訊かれます。日本のように「だまって言われた通りにやる」という人が少なく、よく悩みます。三段に昇段してからは、「業を理解する」ということが四段になるために必要だということもあって、何をやっても上達しない自分にもどかしさを感じていました。欧州大会ではなぜ負けたのか自分で考えたつもりでも、あまり劇的に変化した気もせず、先輩にアドバイスをもらってもあまり納得出来なかったり、なんだか行ったり来たりで、曇り空でした。
 
最終的には、北杖会で安丸先生に覚えとけよと、教えてくれた2つが鍵になりました。クリス先生も昔から「いつか私が言っていたことは、こういう意味だったんだと理解出来る日が来る」と、色んなことを教えてもらいました。今やっと全部が繋がった気がします。引落打に関しては特に同じ北杖会の古野さん、伊藤さんと細沼さん、そして名前を伺う機会がなかったのですが、初日の2部稽古で「前の手はもっとグッと握った方が強く打てるよ」と助言して下さった方に感謝しています。
 
改めて、新・引落打を打ってみると、今までと全く違う体の動き方をしているのに気付きました。沢山の勘違いです。今までの私の引落打は「無駄が多かった」、そして今回の発見で他の沢山の業の理解が深まりました。次回からはそこを応用編として書いていこうと思います。
 
>私が理想的だと思う杖の動きと、その威力関係図。
Screen shots 2014-11-06 at 14.56.29
 
>叩く(右)滑る(左)の違いと、ちょっとした角度が与える影響(中)
Screen shots 2014-11-06 at 14.56.01
 
>打つ意識が強すぎると、どうしても途中で前を向いてしまう
Screen shots 2014-11-06 at 14.56.45
 
Screen shots 2014-11-07 at 14.32.09
 
>よくある杖の軌道とチェックするポイント
Screen shots 2014-11-06 at 14.59.38
 
>左手を上げると杖先が上がらず、スライド出来る手幅も狭い
Screen shots 2014-11-06 at 15.00.02
 
>杖先が離れるほど遠心力が弱まる(と思う)
Screen shots 2014-11-06 at 14.59.47
 
>前傾すると、太刀が手前に落ちてしまって逆効果
Screen shots 2014-11-07 at 17.16.56
 
>スライド(加速)して、杖先が太刀を過ぎる瞬間(この角度)に手の内を決める(芸術)
Screen shots 2014-11-07 at 13.24.26
 
>遠心力と求心力と回転速度による強弱について
Screen shots 2014-11-07 at 17.21.50
 
 <イラストにはしなかったけど、よくある失敗例>

杖が真っ直ぐ上がらない場合
  • 右手に問題有り
  • ゆっくり上げているためバランスが崩れている
 
<真半身で杖を上げることを覚えるために、私が練習したこと>

  • 左手だけで一気に杖を立たせる練習で、左手の位置(支点)を変えずに、どのくらい手首が回るか体感することができた。
  • 鏡を見て杖を立たせる練習で、左半身は手しか動いていないことを、徹底させる。そして右手がどういう動きをするか確認することは、後々両手で杖を立たせるために必要な勉強である。
 
<腰を捻りながら杖を下げることを研究するために、私が練習したこと>
  • まず真半身で立った杖を自然に落とすことから始めて、その軌道のまま、右手を使ってスライドさせながら加速させた。
  • この時、前傾しないように注意した。
 
<杖先に力を入れるために、私が練習したこと>
  • 水月や小手を本手打で打つときと同じように、全身のバランスを整えて杖先に力を込めるためには、引落打でも押すのではなく、杖先が入り込むように使えなくてはいけないと思ったので、正対の姿勢で杖を構えて、全身がどうやって連結して作用しているのか確認した。これがおそらく、丁度杖先が太刀を離れる瞬間に起きる出来事だ。スライドしているのは、この瞬間までのビルドアップに過ぎないと思う。
 
<全身を使って打つために練習したこと>
  • 本手打ちに構えて、杖先をソファーや机などに置き、体軸や姿勢、歩幅や骨盤の角度、手の内を調整して、一番力が込めれる正しい構えを体に覚えさせた。

全部忘れよう

引落打については、幾度となく考えて、どうやれば高段者のように打てるのか、悩み続けているのですが、皮肉なことに右手が前になる『左引落打』だと、もうね、呆れるくらい簡単に打てるので、同じ体なのに左右で何故こうも違うんだ!?とショックを受けるほどです。ということで、体感的には右と左では、随分と違うことをしている事実に、もう一度向かい合ってやってみました。
 
ちなみに、北海道で安丸先生にお会いしてから、『左引落打』の威力が5倍増しくらいになりました。姿勢や体軸、膝や腰の使い方、手の内などの指導はとても役に立ちました。打太刀にも「手首が痛いからそろそろ止めてくれ」と言われるほどに…
 
英国に帰国してからは『右引落打』が500本に1回、まぐれで出来るか出来ないかというレベルだったんですが、左打ってから右打てば、少なくても10本中4〜5本は気持ちよく吹っ飛ばせるようになりました。
 
ではまず、普段私はどうやっているのか?書いてみます。
 
左引落打 まず右手で思いっきり握って、杖がもう自然に前に落っこちるんじゃないか?というくらいまで持ってきます。上昇が終わって、降下しそうになったころに、次は左手を使ってズン!と落とす。所要時間およそ1.5〜2秒。
 
右引落打 まず呼吸と姿勢を正し、重心と体軸がどこにあるか感じ取り、手の位置を確認。真半身になって、遠山の目付を心がける。左手を上げないように気をつけつつ、左手を握りながら右手も使って杖を上げ、もう右手で上げられないと思った位置から腰を捻り、同時に放り投げるように、そして左手がへそ前に来るように、杖先が必要以上に左に行かないように、手の内を使って打つ。この間およそ10秒。問題点は打ち落としになり、吹っ飛ばないこと。
 
考え過ぎ!時間かけ過ぎ!もう、自転車こぐなら早い方がバランス取りやすいのと一緒で、ちんたら恐る恐るやってたら倒けるわ!!さっさとやれ。
 
ここで先生方に言われた大事なポイントを思い出してみましょう。

  • 杖先を高く上げる
  • 杖を真っ直ぐ上げて、真っ直ぐ降ろす

高く、上げる、降ろす。3つだけだ。な〜んだ、簡単じゃないか!そうだろう?そう思うだろう。しかし失敗する。なぜ失敗する?99%これが原因。
 

高く上がってない

 
上がってるって!と、君は言うかもしれないが、私もそうだが、上がってない。何故か分かるか?失敗を何千回と繰り返した私は知っている。ブログも嫌というほど書いた。そろそろ失敗するのは止めたい。
 
1)前の手も上がってる(両手で上げるパターン)
両手上げたらいつになっても垂直にならんべや!アホか!!
 
上がりきる前に降ろす(ずっと後ろの手を使うパターン)
なんのための前手だ?考えたことあるのか?お前
 
Screen shots 2014-11-03 at 12.59.27
 
浅く太刀にかかるのは、「杖先を遠くに放り出しているか?」よりも「いつ杖を降ろすか」を考えた方が良いと私は思う。降ろす時に前の手が下がり始めるからだ。降ろさなければ前の手はそこに居続ける。だから最大限に高く杖先を上げるのだ(たぶん)
 
Screen shots 2014-11-03 at 13.17.56
 
君は何番で「打とう」という気持ちになる?「高く上げる」って日本語分かるか?1でも2でもないだろ!どう考えたって。
 
———————————
 
<やり方・初級>

  1. 杖を垂直まで持ち上げるつもりで、前の手で思い切り握って杖を立たせる。勢いつけてグイーンと上げるんだ!これで真っ直ぐ/早く/高く上がる。後ろの手なんて忘れろ。どうせ最短最速で勝手についてくる。
  2.  

  3. 杖の上昇が失速したころが打つタイミング。杖が自然に降下するのと一緒に合わせて腰を捻って正対して、後ろの手を思い切り使って吹っ飛ばす。

 
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左右の手で役割分担する方が(少なくとも私の場合は)上手くいくことが多い。失速してはいけないと思うけど、まずどの辺りの高さから杖が自然に降下し始めるのか?そして、それに合わせて真半身から正対するように体を捻るのか?実際に体験するのはとても良い勉強になると思う。
 
何度も書くけどポイントは、思い切り握ること。ゆっくり握ったら勢いがつかないし、絶対に後ろの手が余計なことして、不十分な角度で「もう打っちゃえ!」って気持ちになってしまう。
 
Screen shots 2014-11-03 at 12.26.46
 
青線の角度から体を捻り始めると、折角そこまで真っ直ぐに上がってきていても、正対した時(赤線)に体が邪魔になって、軌道がズレることが多い。
 
Screen shots 2014-11-03 at 12.27.10
 
私の理想というか、体感したイメージでは、このように高く上がって、正対したときの杖の角度も真っ直ぐのままである。
 
それでも失敗することはある。『右引落打』で5割失敗する時は、まず気持ちが先立って、左の肩が先に動くから、軌道がズレて杖が真っ直ぐ上がらない/降りないためである。肩や肘が動くだけでも杖がブレる。ブレたらもうだめだ。円運動が途切れるし、角度も変わるし、速度も変わる。絶対に失敗する。間違いない。
 
しかし、これは初級で、中級ではこれに体軸、手の内、攻めなどを盛り込んで、気杖体一致を完成させるのだ。もちろん後ろの手も使うことになるだろう。この初級バージョンは握力ばかり頼っているので、打つ/体を捻るタイミングを知るのには良いが、手が結構疲れるため効率が悪い。上級はこれを緊張する演武大会で、形の中でやってのけるスキルだと思う。
 
と、まだ習得していないテクニックについて、妄想を続ける日々を過ごしています。だれか試してみて下さい。百発百中になったら自信を持ってまたブログを書こうと思います。
 

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居合道では初の三段個人に出場しました。3人いるグループ戦を1勝1敗で勝ち越したものの、トーナメント戦で昨年も優勝したパーカー選手に1−2で負け、あっさり敗退しました。指定業の三方切りで納刀を失敗した時点で負けを確信しましたが、1本旗があがったので、失敗しなければ勝てたかもしれません。ということもあってか、入賞出来ませんでしたが「健闘賞」のメダルを頂きました。無段からのライバルであるケビン選手は初三段個人で準優勝していました。

 © Yukiko Ayres 2014

初めてもらった健闘賞 © Yukiko Ayres 2014


だったら私も優勝出来ていたかもしれない!と思えそうですが、そうでもない。グループ戦で対戦した玄武館のヒッキー選手には0−3の完敗。団体戦で対戦したビールビー選手にも0−3で完敗。納刀でちょっと失敗したなと思えることや、顔面当てでちょっとバランスが崩れて、内心ヤバいと思ったこともありましたが、間違いなく完敗です。
 
ちなみに指定業は古流、制定3-5-7-12で、団体戦では制定1-5-8です。古流は予定通り流刀を抜きました。あんまりスカッと抜けた感じはしませんが。
 
ヒッキー選手は今年夏に4段昇段審査に挑む選手ですが、完敗です。何が悪かったのかなと、個人的に彼ら玄武館の居合を集中的に見せてもらいましたが、ビックリするほど上手とは私は思わなかった。丁寧に抜いている印象はあったけど、私が頭の中で描いていた『私自身の演武』と比べて完敗するほどのものだったか?と思うのです。
 
結局のところ、教本に書いてある『模範演武』と、私の頭の中にある『私の演武しているイメージ』と『実際に私がやっている演武』には誤差があるというわけだ。間違い探ししたら私に間違いがあったのだ。
 
杖道大会の後にアンディ先輩が講義を行っていました。教本をもっと勉強して『模範演武』をしっかり理解すること、鏡やビデオ等を使って『私の演武しているイメージ』と『実際に私がやっている演武』の誤差を可能な限り小さくすることである。
 
団体戦では、他道場で人数が足らなかった選手達を集めて、特別チーム編成をお昼休みに計画。正宗道場のジェニー三段と、正心館SW支部のモハメッド無段と組んで、正心館(マサシンカン)チームとして出場しました。グループ戦は無事突破できましたが、ヒッキーとビールビー選手率いる玄武館道場チームに、トーナメントで負けました。またかよ!
 
かなり落ち込み、かなり考えさせられる大会でした。稽古不足とはいえ、何回かは自分なりに良い感じに抜けたと思えたのですが、結果は惨敗。根本的に稽古内容を考え直そうと思います。
 
>正しい刀のコントロールを身につける
切先を水平より下げない
柄は臍前
刀は水平で止める
正しい刃筋
 
これらは基本中の基本です。ピーター先生は大会最後に、目→足→体→刀が正しい順番だと言っていました。正しい場所を見ていなければ足が正しい場所に置けない、足が正しい場所に無ければ体が正しく動かない、体が正しくなければ刀は正しく使えない。それなのに殆どの選手は刀を一番意識して演武をしている。
 
私も例外ではないと思います。何を切っているのか?理合を理解しなければスランプから抜け出せない。
 
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杖道大会は、祝日や学校の夏休みと重なって、参加選手が過去最低だったようですが、欧州選手権で英国代表に選ばれるには、全英大会で結果を残すのはとても大事なイベントです。参加選手が少なくても、彼らは間違いなく英国を代表するトップレベルの選手達です。

© Yukiko Ayres 2014

出番待ち © Yukiko Ayres 2014

ということを踏まえて話し始めますが、三段個人はなんと3名!少なすぎっ!!参加するだけで銅メダル確定です。ライバルのジョーやジル、アレックスが参加出来ず残念でしたが、参加しているオリバー先輩は、昨年一緒に欧州選手権に出場した英国代表選手です。昨年はギリギリ勝てましたが、毎回良い勝負が楽しめます。指定業は古流と制定6789です。私は一礼を演武しました。

© Yukiko Ayres 2014

神道夢想流杖術 表 一礼 © Yukiko Ayres 2014

3人しか居ないので、総当たり戦をしてからトップ2名で決勝戦です。総当たり戦では1−2でオリバー先輩に負けました。まあ、霞で太刀をギリギリで打ち払ってしまい、つっかかって明らかな失敗だったので、旗1つ取れただけでもラッキーでした。

© Yukiko Ayres 2014

制定杖道 九本目 雷打 © Yukiko Ayres 2014

決勝戦では逆転勝ち。雷打の2回目の突きでヒバラを擦り、こっそりズラしてバレないようにしたのが良かったのか、ギリギリ勝てました。パートナーが居なかったので、会場でSW支部のカルロス選手に急遽打太刀を頼みましたが、慣れてなかったのでちょっと難しかったです。
 
私の所属する正心館SE支部からは、杖も居合も参加者は私のみ。数年前から比べるとビックリするほど減りました。

© Yukiko Ayres 2014

団体戦 制定杖道 二本目 水月 打太刀 無段モハメッド選手 © Yukiko Ayres 2014

さて、反省するべき点は沢山ありますが、特に「大会だと焦って色々間違える」ということを一番反省したいです。喧嘩をするのは大事ですが、一つ一つの業をしっかりと消化していかないと、欧州選手権では負けます。下記の2点が酷い。
 
杖尾に手が届いていない場合がある
後ろ足が機能していない

© Yukiko Ayres 2014

写真は嘘をつかない!なんじゃこりゃ © Yukiko Ayres 2014

霞の体当たりと、太刀落としの繰り付けと突きが酷い。あまりにも酷い。演武している最中はそんなに悪かったとは思ってないんだけど、やっぱり大会とかになると勢い余ってスピード出てしまって、体が「次のこと」をしだすんだ。体当たりが終わる前に引き落としの構えやろうとしたりね。
 

© Yukiko Ayres 2014

たぶん1秒後に右手がスライドしたはず… 動画で要確認 © Yukiko Ayres 2014

全然駄目です。

© Yukiko Ayres 2014

健闘賞受賞 © Yukiko Ayres 2014

結果は3段個人優勝と健闘賞のメダル2つとトロフィー頂きました。前日の居合道大会よりは気分は良かったです。
 

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